北ア 槍ヶ岳 大喰岳 西尾根(敗退) 2003/12/28〜12/31 角野・杉本
12月28日夜発
  29日新穂高6:00・・滝谷避難小屋11:00・・槍平12:00
     新雪はなく,トレースはしかりついている。白出沢付近で杉本のワカンの片一
    方がはずれてなくなっているのに気づいたが回収できず。20年も使い込んできた
    亜麻仁油の染みついた大事なものだったのでがっかりした。
    10:00より明らかに雲行きが怪しくなる。12:00槍平に着きテント設営14:00頃より
    強い風を伴い雪が激しく降りだし,一晩中降り続く。
  30日 槍の穂まで往復する予定なので2時に起きた。しかし雪が激しく降っていて行動
    できる状態ではなく様子を見ることにする。6:30頃より小やみとなり7:00過ぎに
    は雲とぎれ小さな晴れ間が出てきたので,遅くなったが出発する。強風と7〜80cm
    位の新雪で昨日までのトレースは跡形もなくなり,テントサイト以外は平らな雪
    原になってしまった。日帰りの荷物を持ち,他の会の数人で共同して大喰岳西尾
    根までラッセルする。腿あたりまでの深さの新雪で,気温高くて重く,遅々とし
    て進まない。大喰岳から下ってくる仲間を迎えに行く人が,携帯で連絡したとこ
    ろ上部も雪は不安定でザイルを使ったようだ。宝の木に着いたときには13:00を
    すぎた。天気は信じられないほど回復し西鎌尾根の稜線や肩の小屋は真っ青な雲
    一つない空を背景に手の届きそうに見えた。大喰岳から2人下ってきたが,見てい
    ると雪は深そうで,大喰岳からの下りに1.5hもかかったとのことで,今日中に槍
    の穂に着きそうもないので引き返す。
  31日 4:00に日帰りの荷物を持ち槍平発。昨日とは違い曇っている。昨日のトレース
    があるので宝の木には2hでついた。しかし途中から雪が降りだし,吹雪となる。
    明るくなる7:00まで宝の木あたりで様子をうかがったが,昨日のトレースは強風
    で消え,さらに新雪が積もりだし,風も強くなり視界も悪くなったため引き返す
    ことにする。8:30槍平着。
     降雪はさらい激しくなり撤収することにする。10:00槍平発,10:40滝谷避難小屋
    14:30新穂高着。東海北陸道での白鳥あたりまでずっと雪が降っていた。

登山記録に戻る

名古屋山桂会のホームページTopにもどる