山域・コース |
黒部 下廊下
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実施年月日 |
2005年10月8日発〜11日夜
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参加者 |
杉本夫婦
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コースタイム |
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10月8日(土)雨 |
8:45自宅発→東名三好I.C.→<長久手自動車道・猿投グリーンロード・153号> →11:25平谷道の駅(99km)11:30→飯田I.C→<中央・長野自動車道>
→13;00みどり湖P.A13:20→13:35梓川S.A(232km)13:40→16:00扇沢(278km)
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10月9日(日)曇 |
7:00黒四ダム発→7:20ダム下の橋7:25→8:10内蔵助谷出合→8:40大タテガビン 9:00鳴沢小沢出合→9:40新越沢出合→10:35黒部別山谷出合→10:45白竜峡始まり
→11:15白竜峡終わり→12:15十字峡→12:55作廊谷出合→13:15半月峡 →14:15送電線下通過→14:25高熱トンネル→15:25阿曽原小屋
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10月10日(月)黒部側 霧・曇 剣沢側晴 霧 |
4:55阿曽原発→5:55阿曽原峠6:00→8:20仙人の湯8:30→10:45仙人池11:40 →12:40仙人新道ベンチ12:50→13:15二股13:25→
14:20ハシゴ段乗越分岐14:15→15:00真砂
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10月11日(月)晴 |
5:55真砂発→長治郎谷出合→平蔵谷出合→9:35剣沢キャンプ場10:00 →10:30別山分岐→11:05剣御前11:20→11:20雷鳥沢キャンプ場12:30
→13:20室堂バスターミナル
13:30トロリーバス発→15:20扇沢着 15:50扇沢発→豊科I.C→<長野・中央・東海環状道>→18:30せと赤津P.A18:35 (518km)→19:45自宅(567km) |
i機会のなかった黒部下廊下(旧日電歩道)へこの連休 に出かけることができた。7日(金)夜発,黒四ダムから阿曽原・仙人池 ・真砂沢・剣沢(剣岳頂上往復)・立山室堂より下山の予定であったが,
8日は雨天が確実だったために8日朝に出発したので剣岳は登れなかった。 10月8日 朝出発し,何となくいつも調子で三好I.Cから 東名高速に入ったが連休初日で車が多く,また今日は1日中雨の予報なので, 早く扇沢に着く必要がないのに気づき,すぐに長久手自動車道に移動し, 猿投グリーンロードを経て 足助に抜けた。道の駅でのんびり時間を過ごしたりして飯田I.C.から中央道に入り 夕方扇沢に着いた。駐車場で車中泊。 10月9日 雲は厚いが,一晩中降った雨もようやくやんで,朝1番のトロリーバスで 黒四ダムへ。観光客はもちろん登山者も非常に多く関電職員の「下廊下へはこちらから」 という案内もあった。ダムは今日は放水もなく,ダムの下の橋までは 一団となった登山者も,小屋泊まりのパーティーは荷も小さく軽快に先行していった。 内蔵助谷あたりになるとだいぶ差がつき,各パーティーの 間隔もまばらになってきた。屏風岩のへつりあたりから, 峡谷の雰囲気が漂いだした。 白竜峡にはいると簡単な丸太の桟道がの必要性のわかる道となった。 桟道の下は結構切り立った高い崖で,桟道がなければ結構時間がかかりそうだ。 歩道の岩が剥離しかけて,丸太のはしごで高巻きする場所もあった。電源開発のため の調査によくここまできたものだと感心した。 針金を伝い,桟道や細い道をたどりながら白竜峡を通過するのに時間もかかり結構疲れた。 両岸は岸壁で流れ込む沢も遡行は相当困難なようだ。 もう20数年も前の柳又谷のことが思い出された。 しかしちょっとスリルのある楽しい山道で,白竜峡をすぎたあたりでは 滝のシャワーを避けるためのブルーシートのトンネルまで 用意されていた。 半月峡・S字峡をはやや開けた感じで何となく通過し,十字峡の吊り橋まできた。 吊り橋の上から見た剣沢の激流はすさまじく,一度は剣の大滝まで行って みたいという思いはいっぺんに吹き飛んでしまった。とてもじゃないがこの沢の遡行は もうできそうもないと思った。 もういい加減旧日電歩道を歩くのが飽きた頃やっと仙人ダムについた。 ほんとうに暖か電車の音が聞こえる高熱隧道の一部を通り,人見平からの登りに うんざりしてようやく阿曽原に着いた。阿曽原は連休初日が雨のため 1日予定を遅らせた人と,もともと今日到着予定通の人が重なって 大変な人数だった。小屋もテント場もいっぱいで,テントを張っているときに ちょっと目を離した隙に,風もないのにテントマット (銀マット)がなくなってしまった。 10月10日 連休最終日で,小屋泊まりの人もテント泊の人も, 大半の登山者は4:00頃には欅平へ下山していった。 仙人池までの登りは,荒れた沢沿いの登山道だが,崩壊のためか結構高巻きがあり 予想外に時間がかかった。どんより曇り,霧もかかり仙人池からの剣岳の遠望は 期待できそうになっかた。仙人池小屋で,我々より早く阿曽原を出た単独の老人と 一緒になった。やはり真砂まで行くそうだ。さらに仙人池を目指し上っていくと, 下ってくる人によれば剣沢側は晴れているとのことだが, 信じられないほど霧は深くなった。 ようやく仙人池につくと,剣岳はガスの中だが,時折きれいに晴れ上がり, チンネ・ジャンダルム・ニードル等の岩峰がはっきり見え, 若い頃よくあそこまで登りに行ったと感心した。 景色の良さに1時間近く休んでしまった。(写真はH.P.のトップの背景) 紅葉を楽しみながら真砂沢に下る。遠望する三の窓雪渓はもう小さく なってしまっていた。25年以上前の7月に初めて剣岳に来たとき, 雪の豊富な雪渓を超特大のキスリングを担いで登ったことが懐かしく思い出された。 真砂沢には15:00についたので剣沢まで行こうか少し迷った。登山者に聞くと 雪渓は薄くなっていて巻き道も多く予想外に時間ががかかるようだった。 できれば今日中に剣沢まで行き,明日は剣岳に登頂したいので進むことにした。 30分ほどすんでみたが,雪渓上にガスが出始め日暮れ前につきそうにないので戻って 泊まった。 10月11日 快晴なのに,もう剣に登る時間はないとあきらめつい寝坊をして出発が遅れた。 紅葉のきれいな八峰の長治郎谷側の岩壁や源治郎尾根などの景色を楽しみながら 剣沢を登った。所々雪渓は切れていて巻き道や,雪渓で削られた谷の側壁を たどるので予想外に時間がかかった。高度が上がるにつれ剣岳の本峰が高く大きく 見えるようになり,快晴の今日登る時間がないのは残念だった。 遠く白馬まではっきり見えるようになった。 剣沢の幕営地はもう水も止められ,トイレもしまっていて閑散としていた。昨日夜 ここについてもどうしようもなかったかもしれない。 小さくなった蛤雪を見ながら御前乗越・雷鳥沢,観光客でごった返す地獄谷を経て 室堂バス停に到着した。 |